2025年11月
-
七冊の重みと、毎年の儀式
本棚の特等席に、どんと鎮座している七冊の本がある。 北方謙三さんの『史記 武帝紀』だ。 七巻セットである。物理的にもけっこうな重さだし、場所もとる。それでも、こ…
-
十年選手の、パン焼き網
我が家には、もうずいぶん長いことオーブントースターというものがない。 では朝のパンはどうしているのかと聞かれれば、ガスコンロの上に小さな網を乗せて、そこで焼いて…
-
ヨレヨレの正義 Brooklyn’s Finest
たまには昔の映画でも観ようかと、お茶をすすりながら選んだのが二〇〇九年の『クロッシング』という作品である。 原題は『Brooklyn’s Fines…
-
あの町と、ガラケーの中の私
たまの帰省というのは、どうしてこうも普段は開けない場所の掃除から始まるのだろうか。 実家の押し入れの奥、なんだか懐かしいような、それでいてもう忘れてしまったよう…
-
冬のささやかな味方
なんだか最近、めっきりと冷え込むようになった。 朝、布団から出るのが億劫で、着替える間もついつい歯が鳴ってしまう。エアコンをつけるほどではないけれど、この足元か…
-
四角い箱と、あの夜のこと。
いつからか、私の暮らしのまわりには、やたらと四角い箱が増えるようになった。 大きさも色もまちまちで、人が一人くらい座れそうな大きなものから、お弁当箱ほどの可愛ら…
-
お品書きの書き換えどき
なんだかこの頃、どうも調子がよろしくない。 台所で、淹れたてのほうじ茶をすすりながら、パソコンの画面をぼんやりと眺める。自分で言うのもなんだけれど、それなりに時…